How to choose shoesインソールの力を高める靴の選び方

色々な形の靴が並んでいる画像

インソールの力を高める
5つの靴の選び方

あなたの足にぴったりのオーダーメイドインソール。 せっかく作るからには、その力を最大限に活かしたいですよね? そこで大切なのが、インソールを入れる「靴選び」。 ここでは、インソールの力をグーンと高める靴選びの重要ポイントを5つご紹介いたします。

Ⅰ. 紐やマジックテープが付いている靴

紐がついたスニーカーの画像 紐やマジックテープで靴を締め、足の甲をしっかりとホールドすることで、足の機能が高まり、自然な歩行がしやすくなります。 また、靴の踵と足の踵を密着させることで、歩くときの安定感も向上。 靴を購入する際には、

  • 足の甲に合わせて調節できる紐やマジックテープが付いているかどうか
  • 紐やマジックテープを締めた際に、足がしっかりと固定できるかどうか

を確認しましょう。

Ⅱ. 靴のかかと部分が硬く、しっかりしている靴

靴のかかと部分は「ヒールカウンター」と呼ばれ、ここを両サイドから押しても潰れないタイプを選ぶことが大切です。 なぜなら、この部分には立つ・歩く・走る際に大切な「距骨下関節」という関節があるからです。 この関節には、足が着地する時の「衝撃吸収」、体重がかかった状態での「安定性」、地面を蹴る時の「推進力」という3つの働きがあるのですが、ヒールカウンターが軟らかい靴では、距骨下関節の動きが過度に大きくなる可能性があるため、これらの働きを妨げてしまうことがあるのです。 また、ヒールカウンターの軟らかい靴はかかとを歪ませ、全身の歪みへと繋がる一因に。 是非、ヒールカウンターがしっかりしている靴を選びましょう。

Ⅲ. つま先と靴の間に適度な空間があり、つま先と靴の先端の形が合っている靴

靴の捨て寸の画像 靴を履いた時、足先と靴との間にできる空間を「捨て寸」と呼びます。 通常、捨て寸は大人で1.0~1.5㎝が理想的とされ、このスペースには足指が入らないようにします。 なぜならは、歩行時は靴の中で足が前後に動くため、捨て寸がないと歩いた時に足が窮屈になるからです。 (捨て寸は靴の形状によって異なり、先のとがった靴ほど長めの捨て寸が必要となります。) なお、捨て寸の確認は、

  1. 靴を履いて立ち上がった時
  2. 靴を履いて歩いた時

の2回で行うと、より正確になります。 また、つま先が細すぎず、つま先の形と靴の先端の形が合っているかどうか?ということもポイントです。

Ⅳ. 指と靴の曲がる部分が一致している靴

骨模型のMP関節の画像
靴がMP関節で曲がっている画像

地面を蹴り出す際に曲る指の付け根の部分(MP関節)と、靴の曲がる部分とが一致している靴を選びましょう。 歩行の際にこの関節がしっかりと反り返ることで、足の安定性が高まり、前に進むための推進力が生み出されます。

Ⅴ. 靴底に硬めのシャンクが入っている靴

スニーカーの裏にあるシャンクの画像 シャンクは「靴の背骨」とも言われ、金属や硬めのプラスチックでできた芯のことを指します。 ちょうど靴の土踏まず部分の下に入っていて、以下のような4つの役割があります。

  1. 足のアーチを支え、体重がかかっても靴の底が歪まないよう維持する。
  2. 歩行時に生じる靴の返りを的確に復元して、歩きやすくする。
  3. 地面からの衝撃を和らげたり、でこぼこ道での靴のねじれを防ぐ。
  4. 靴の曲がり位置を調整する。(足のMP関節で曲がるように調整。)
シャンクの有無が分からない時は…

靴に埋め込まれたシャンクのイメージが画像 大体のランニング及びウォーキングシューズでは、実際にシャンクが靴底の見える部分に存在しますが、靴の種類によっては中底の見えない部分に埋め込まれている場合があります。 そういう場合は、靴の前後を持って、靴を曲げてみましょう。 靴を曲げた時、真ん中の土踏まずのあたりでグニャッと曲がる靴は、シャンクがないと言えます。 一方、シャンクが入っている靴は、ちょうどシャンクの先端(指の付け根部分)で曲がります。 シャンクの有無が一目でわからない場合は、「どのあたりで曲がるか?」また「曲がりやすいか?曲りにくいか?」ということを確かめてみましょう。

「自分にとって必要な機能」と「靴のコンセプト」が合う靴を選びましょう

パズルをはめ込むイメージ画像 スポーツメーカーのシューズで、わざとフニャフニャに曲がる裸足感覚の靴があります。 あれはトレーニング時に履いて、足裏の感覚やバランス感覚を研ぎ澄ます目的で開発されたものです。 しかし、常用したり、長距離を走るには不向きであり、足を痛める原因となります。 また、「足の安定化」を目的とするインソールとは組み合わせが良くありません。 靴を購入する際は、「自分にとって必要な靴の機能」と「靴のコンセプト」がしっかり合った靴を選びましょう。