最近、TVや雑誌でも時々登場するようになってきたエサレンマッサージ。
・・・とは言っても、まだまだ日本での認知度は低く、「エサレンマッサージって何?」というのが現状だと思います。
そこで今日は、「エサレンって何ぞや?」というアナタのために、エサレンマッサージの特徴を7つご紹介させていただきますね!
エサレンマッサージとは?
エサレンマッサージを一言で簡潔に言うと、「リラクゼーションのためのオイルマッサージ」です。
今から50年以上前にアメリカのカリフォルニア州にあるエサレン研究所という施設で生まれ、西洋のスウェディッシュマッサージをベースに、東洋の手技や考え方、心理学など、様々な要素を取り入れながら進化してきました。
日本では、「マッサージ」という言葉の使用は
- あん摩マツサージ指圧師免許
- はり師およびきゅう師免許
- 医師免許
などの国家資格がないと法律に触れることがあるため、「エサレンボディワーク」や「エサレンマッサージ&ボディワーク」と表現されることもあります。
また、まるでアートを描いているかのような印象から「Healing Art(癒しの芸術)」とも言われるエサレンマッサージは、その独特なスタイルや一度受けると他のマッサージでは物足りなさを感じてしまう人が多いことから、「究極のオイルマッサージ」と言われることもあります。
エサレンマッサージ7つの特徴
では、このエサレンマッサージ、一体なにが一般的なオイルマッサージと違うのでしょうか?
「リラクゼーションのためのオイルマッサージなら、普通のオイルマッサージと一緒では!?」という声が聞こえてきそうですが…
さっそく、その特徴を1つずつ見ていきましょう!
①タッチ(触れ方)
エサレンマッサージを初めて受ける方が、まずハッ…となるのが、おそらくこの『触れ方』だと思います。触れ方が一般的なオイルマッサージやその他のマッサージとは全く違うのです。
私もクライアントとして初めてエサレンを受けた時に、最初のファーストタッチですでに感動したことを覚えています。「触れる」という、この単純な行為の何に感動したかというと・・・
施術(以下、セッション)が始まったときに、施術者(以下、ボディワーカー)の手がクライアントである私の身体にス~ッ…と溶け込んできたのです。まるで柔らかいベールのようなものが、背中にそっと舞い降り、やさしく馴染んでいく・・・そんなイメージだったんですね。
さらに、すぐに手を動かして私の身体をどうこうしよう!というのではなく、まずは受け手が自分の呼吸や感覚を感じれるようにしばらく待っていてくれる・・・そんな「心と身体に寄り添う触れ方」に感動したのです。
この触れ方の理念は、ファーストタッチだけではありません。そう、エサレンマッサージは終始、相手に寄り添い・安心感を与える「非侵襲的な触れ方」でセッションを進めていくのです。
②ロングストローク
エサレンマッサージの大きな特徴の一つが、「ロングストローク」という手技です。
この手技は、名前の通り「一連の長いストローク」で、足先から脚→臀部→腰→背中→肩→首→腕→手の平→手の先など、全身を一つに繋いで行われます。
ストロークのバリエーションは実に様々で、自由自在に繰り広げられるため、面白さとともに少し不思議な感じを受けるかも知れません。
全身を繋ぐ目的は、単に心地良さのためだけではなく、普段はそれぞれのパーツ(例えば、腕は腕、脚は脚…)としてしか意識していなかった身体に、「統合感」や「全体性」を与えることです。
また、ロングストロークは、内的感覚の働きを促したり、日々のストレスや生活歴などによってバラバラになった心と身体を繋ぐ架け橋になるとも考えられています。
③リズム
波の音が絶え間なく聞こえる、カリフォルニアの美しい海岸線で発展してきたエサレンマッサージは、「波のリズム」をイメージして行われます。
「ザバーン…シュルルルル~」と寄せては返す、あの波のリズムですね。
エサレンマッサージでは、時に大きく、時に小さく、時に静かな波のリズムをロングストロークや“ 静と動 ”の動きで表現していきます。
④テンポ
エサレンマッサージのテンポは、基本的にスローリーです。時には「超」が付くほどスローペース。
もちろんテンポのメリハリはありますので、決してゆっくりばかり…というワケではありませんが、まさに「ゆっく~り、まった~り」という表現がピッタリだと思います。
この「ゆっくり」には理由があって、ゆっくりしたペースでトリートメントを行うことで、クライアントとボディーワーカーがお互いに自分の心身をしっかり感じ取れるようにする意図があるのです。また「ゆっくり」は、エサレンの要である「気づき」を促す要素にも。
あとは、波のリズムが基本的にゆっくりであることも関係しているかと思います。
⑤ロッキング、ムーブメント
「ロッキング」「ムーブメント」とは、「揺らし、動き」のことです。
エサレンマッサージでは、セッション中に身体を軽く揺らしたり、ゆっくり動かしたりします。
このトリートメント中に時々入れる軽い揺らしや動きには、皮膚や筋膜・筋肉の緊張を和らげる働きが。
また、揺らしや動きによって深部感覚が刺激されることで、無意識であった身体の存在感が意識化され、「気づき」の促進にも繋がると言われています。
⑥立体的なアプローチ
エサレンマッサージでは、身体を平面ではなく、立体的にとらえた触れ方やアプローチを行います。
ロッキングやムーブメント、ストレッチ、身体の深部組織へのディープワークなどにより、身体の立体感を生み出すのです。
⑦プレゼンス、アウェアネス、コネクション
プレゼンスとは「今ここに在ること」、アウェアネスとは「気づきを持つこと」、コネクションとは「つながり」を意味します。
少し噛み砕いて説明しますと…
- プレゼンス(今ここに在ること)とは、過去でも未来でもなく、“今この瞬間”に意識を向けること
- アウェアネス(気づきを持つこと)とは、物事をよく観察することで、それまで見落としていたことや問題点に「あっ、そうか!」と気づくこと
- コネクション(つながり)とは、例えば、身体の繋がりをはじめ、身体と心の繋がり、過去から現在までの繋がり、気付きから得た繋がりetc…自分を取り巻くありとあらゆるものの繋がり
を指します。
セッションの間、ボディワーカーは常にこの3つに意識を向けて、クライアントに寄り添い続けます。また、クライアントもできる範囲でこれらに意識を向けることが薦められます。
なぜなら、エサレンマッサージはただリラックスしたり疲れを癒すことの他に、『過去でも未来でもなく、今この瞬間に意識を向けて、今の自分に気づいていくこと』そして、『心と身体の繋がりを通じて、様々なことの繋がりに気づいていくこと』を大切にしているからなのです。
ココが違うよ!エサレンマッサージの特徴(番外編)
すでにエサレンマッサージを受けたことがある人ならお分かりかと思うのですが、エサレンは基本的に着衣をすべて外してトリートメントを受けます。
つまり、真っ裸ということですね。。
真っ裸の理由は、エサレンの特徴でもある「ロングストローク」を行うためです。ロングストロークは全身を繋いで行うため、ショーツがあると途中で途切れた感じになってしまいますし、ちょっとやりにくいんですね。あとは、もしかすると全裸になることで「人間が本来あるべき自然な姿に戻る」という意図があるのかも知れません。
…でも、大丈夫です。ちゃんと大き目の上掛けタオルでセクシャルな部分は隠して行いますので、ご安心くださいね!
ちなみに、「それでも全裸はちょっと…」という方のために、当店では紙ショーツや紙ブラジャーをご用意しております。少しでも気になると、やはり完全にリラックスできませんからね。。
…とは言っても、
私:「紙ショーツはどうされますか?」
クライアント:「うーん、、、紙ショーツは・・・大丈夫(いらない)です。」
と迷っていらっしゃるようなクライアントさんでも、トリートメントが始まるとウトウト…そのうちリラックスして寝てしてまう方が多いですが…zzz
まとめ
いかがでしたか?
今日は、エサレンマッサージの7つの特徴をご紹介しました。
こうして記事を書いていても、改めて「エサレンマッサージって奥が深いなぁ…」と感じます。
核心をついているというか…リラクゼーションの枠を超えて、根本から人生を良くするボディワークなんだろうなって。
そういう意味でも、「究極のオイルマッサージ」なのでしょうね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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